ゴールドマンサックスが出資する仮想通貨決済企業のサークルが、目標の資金調達額を2億5000万ドル(約275億円)から1億5000万ドル(約165億円)に引き下げた。The Blockが関係者の話として報じた。理由は明らかになっていないが、米国の規制強化などが関係している可能性がある。

The Blockが報じる直前、サークルのジェレミー・アレールCEOはツイッターで30人の従業員を解雇した発表。「新たなマーケット環境や米国におけるさらに厳しくなる規制環境」を理由にあげた。

またサークルは、仮想通貨取引所ポロニエックスの運営会社としても知られている。16日にポロニエックスは、規制が不明瞭なことを理由に米国拠点の顧客に対し、9種類の仮想通貨の提供を停止すると発表した

【関連記事:ポロニエックス、コイン9種の米国ユーザーへの提供停止へ 規制があやふや

さらにかつて好調だったサークルのOTC(店頭)取引ビジネスにも逆風が吹いているという。ある業界関係者は、OTC取引で競合が増えた結果サークルが得られるマージンが減ってきていると話したそうだ。

サークルは今年1月、OTC取引の取引高が2018年に想定で240億ドル(約2兆5900億円)を記録したと発表した

【関連記事:仮想通貨決済企業サークル 去年のOTC取引高は2兆5900億円