ゴールドマン・サックスが出資する金融サービスベンチャーのサークル社の相対取引(OTC取引)プラットフォームは、ビットコインを「堅調な市場」だとして、ビットコインの最小取引額を50万ドルに倍増させた。ビジネスインサイダーが23日に伝えた。

 サークル社のジェレミー・アレールCEOはビジネス・インサイダーの取材に対し、仮想通貨市場ではビットコインやアルトコインの資産価値が下落し、今年の第1四半期の仮想通貨取引量が減少するなどUターンが見られるが、今回の動きはそれに先手を打った形だと語った。

 同氏は「取引の最小額は50万ドル、平均額は100万ドルとなった」と述べ、サークル社のOTC取引プラットフォームのサークル・トレードは日常的に1億ドル以上の取引を処理しており「水位は上がり続ける」と語った。

 サークル社は2月に仮想通貨取引所大手のポロニエックスを買収し、仮想通貨ビジネスを拡大していく考えだ。

 大口投資家は、ビットコインを「卸売り」してもらう方法としてOTC取引を利用する。流動性の低い取引所では選べない選択肢だ。匿名の業界関係者は「もし500万ドルが手元にあってもGDAXではそんな取引はできない」とビジネスインサイダーに語った。

 先週、ブラジル最大の投資会社XPインベストメントスも独自のOTC取引を開始する準備をしていると報じられた。