サークル・インターネット・フィナンシャルは14日、USDコイン(USDC)保有額の内訳を初めて公開した。これは、透明性を提供し、ステーブルコインの発行元としてより大きな信頼を浸透させることを狙った動きだ。

6月30日現在、サークルの557億ドルの保有資産は、米国の短期国債421億2000万ドルと、国内の規制金融機関で保有する現金135億8000万ドルであることが明らかになった。国債の加重平均償還期間は43.9日だった。

「USDCの積立金は現金と3ヶ月物米国債のみで、USDC保有者の利益のために分別管理された口座に保管されており、サークルの業務とは完全に分離されている」とサークル最高財務責任者のジェレミー・フォックス・グリーン氏はブログ投稿に書いた。

サークルは、このレポートがステーブルコインの準備資産を初めて明らかにした月別内訳であり、カストディアンからの承認を待って、最終的に保有資産の日次開示を提供する計画であると述べている。

USDCは、分散型金融の継続的な上昇と、規制の明確化に対するサークルの継続的なコミットメントによって、2022年の多くのステーブルコインのランキングを上昇させた。コンセンシスによると、ステーブルコインの成長は、サークルと仮想通貨取引所コインベースが「USDCを適切に発行する」というポジティブな市場の認識とリンクしているという。

サークルはこのほど、ユーロ・トークンをローンチしたばかりで、米ドル以外にもステーブルコインの運用を拡大している。