サークルのジェレミー・アレールCEOによれば、米国が迅速にステーブルコインを規制しない場合、米ドルのグローバルな準備通貨としての地位が脅かされるだろう

アレール氏は7月13日、USDコイン(USDC)の発行元であるサークルによる2分間のビデオに出演し、政策立案者に向けて警告を発した。

これは、2022年6月に提案された超党派のデジタル資産法案が、1年以上経った7月12日に議会に再度提出されたことを受けてのことだ。

「ドルの強い地位が脅かされている。インターネット上でどの通貨が使われるかの競争が増している」とビデオでアレール氏は主張し、外国のデジタル通貨の脅威を強調した。

「本当の問題は、世界の商業取引がデジタルドルで行われるのか、それともデジタルユーロやデジタル人民元で行われるのか」と彼は付け加えた。アレール氏は以前、中国がステーブルコインを通じて人民元の採用と使用を増やす可能性があると主張したことがある

米国は「ドルをインターネット上の通貨の基盤にするのか」、それとも「他の国に先頭を走らせるのか」を「選択する必要がある」と彼は述べた。

「もしドルが世界の準備通貨であり続けるなら、もし米国が次の10年以上にわたって世界経済をリードするなら、我々はデジタルドルに対する信頼を築き、今すぐステーブルコインを規制する必要がある」。

ステーブルコイン規制の議論の中で、アレール氏は仮想通貨が「我々が物の支払いをどうするかを根本的に変える」と主張した。

彼はまた、伝統的な金融決済が「数日」かかっており、手数料が「ほぼ1兆ドルの税金に相当する」と指摘し、「何十億人もの人々」が仮想通貨を利用するだろうと付け加えた。

仮想通貨投資会社ギャラクシーデジタルの創設者マイク・ノボグラッツ氏はアレール氏に同意しているようだ。彼は7月13日、Twitterのフォロワーに対し、「ヘッジファンドのような銀行と比較して高い利息を支払うステーブルコインを持つことを選ぶか」をレトリック的に問いかけた

答えは明らかだ、とノヴォグラッツ氏は述べた。「私は米国の議員たちが、それと戦うのではなく、適切に規制されたステーブルコインの開発を支持してくれることを願っている」という。

翻訳・編集 コインテレグラフジャパン