米仮想通貨決済企業サークルのジェレミー・アレールCEOは、フェイスブックのリブラステーブルコインといった新たなデジタル資産の形が拡散する一方でビットコイン(BTC)など「非国家主体(Non-sovereign)」による仮想通貨も成長を続けるとの見方を示した。6月24日に公開されたCNBCの番組でのインタビューで述べた。

アレール氏はインタビューで、さまざまな角度の匿名性や規制の異なるデジタル資産の幅は広がり、幅広く個人や機関投資家に普及するだろうとしている。異なるデジタル資産のひとつ大きな区別として、ステーブルコインや他の資産に裏付けされた仮想通貨(リブラや米ドルにペッグするステーブルコインUSDコインなど)と、「非国家主体」のビットコインなどをあげた。

「個人や機関投資家は、仮想通貨の金融口座を持ち、あらゆる異なる資産を保持し、送金できるようになる。勝者がすべてを得る構図ではなくなる

日常的な決済や税金の支払いなどにおいては、人々は自国の通貨建てにする必要がでてくる可能性があり、法定通貨とペッグした仮想通貨は引き続き需要があるだろうと述べている。規制当局や政府は、今後、あるいはすでに、こういった資産の発行者を規制する方法を見つけ出すだろうとも述べた。

同時に、ビットコインといった検閲への耐性があり、安全性の高い非国家主体の仮想通貨も継続的に成長していくのは確実だと述べている。仮想通貨市場については再び強気になたとの見通しで、投資家らはコアとなるデジタル資産において大きなポジションを構築しているとし、仮想通貨技術の底上げをする時期だと語った。

アレール氏はまた、リブラといった新たなブロックチェーンのプロダクトは、将来的には仮想通貨が主流となって何十億の人々に広く行き渡ることを示すサインとなる、と述べている。

翻訳・編集 コインテレグラフ日本版