中国2大造船メーカーの一つである中国船舶重工集団(CSIC)の子会社が、素材メーカーなど川上のサプライチェーン管理にブロックチェーンを活用する計画であることが明らかになった。27日付の人民日報が報じた。
CSICの子会社中国船舶重工(CSICL)は、上海銀行と提携し、ブロックチェーン基盤のサプライチェーン向けのサービスを展開する。海洋エンジニアリン、蓄電池、造船、ターボチャージャー、ディーゼル・エンジン、自動分配システムなど主要10の製品群を司るサプライチェーン向けに資金提供をすることが狙いだという。
ブロックチェーン技術は、船舶業界と多くのサプライチェーン管理で導入され始めている。
1月にはイスラエル大手の貨物輸送企業Zimは、一部の顧客に対して船荷証券を電子版で発行するためにブロックチェーン基盤のプラットフォームを立ち上げた。2月には、ロシアの船舶物流インフォテックのバルティカが、ブロックチェーンを基盤にした港湾管理システム「エッジ」を開発すると報じられた。また3月初頭、シンガポール政府は、ブロックチェーン基盤の海洋トレードプラットフォーム「トレード・トラスト」と提携すると発表した。
翻訳・編集 コインテレグラフ日本版
原文 Chinese Shipping Giant to Explore Blockchain for Upstream Supply Chain Financing