中国共産党幹部を養成する教育機関である党学校が仮想通貨(暗号資産)に関する新しい書籍を出版した。

19日の報道によると、中国共産党中央委員会の教育機関が新しいテクノロジーに関する書籍シリーズの一環で出版したようだ。このシリーズにはこれまでに「AIについて党幹部の対話」や「ブロックチェーンについて党幹部の対話」などが出版されている。

シリーズ発刊の目的としては、党幹部や一般市民向けに新技術トレンドを学ぶための情報源を提供することにある。今回の仮想通貨に関連する書籍には中央銀行幹部や商業銀行幹部、規制当局者が執筆している。

お金の起源からビットコインの誕生まで

本書の内容は法定通貨の歴史と期限から始まり、現在の通貨制度の概要とその凋落について解説。その後仮想通貨やビットコインの誕生について説明している。

さらに仮想通貨取引所とICO、現在の世界的な規制を取り巻く動きについても1章を割いている。

CBDCにも言及

本書ではCBDCについても言及。デジタル人民元に背後にある戦略と、現在の決済システムにもたらす影響についても解説し、CBDCとフェイスブックのリブラ、その他ステーブルコインの違いについても比較分析している。

書籍の中ではリブラのような中央集権的通貨によって、金融インフラが未完成の国の通貨主権に及ぼすリスクについて警告した。

翻訳・編集 コインテレグラフジャパン