中国四川省のマイナーが現地当局から電気供給量不足を理由にオペレーションの縮小を求められている。29日付のアジア・タイムズが報じた。
記事によると、10月から4月の乾季では中国南西部の電力供給量が劇的に下がる傾向がある。一方、「社会の電力需要」は昨年、30%も上昇したそうだ。このため、電力使用量の多いマイニング業界が当局からの標的になっているという。
ビットコインのマイニングは雨季の四川省では4~10月まで地元の水力発電を使って行われている。
ニューヨークに拠点を置く仮想通貨投資会社インタラクティブ・キャピタルによると、10月以降の乾季では電気代が高くなり、古いタイプのマイニング機器が「引退」して、新しいタイプのマイニング機器が大量に販売されるようになる。新しい高性能のマイニング機器は、1ビットコイン生産するのに必要なコストが安くなるため、ビットコイン価格の下げ圧力となる。
インタラクティブは、2018年10月以降にビットコインが6000ドル台から3000ドル台まで下落した背景として四川省の乾季の訪れをあげている。
【関連記事:10月からビットコインが下落する理由、「中国の雨季と関係あり」 米仮想通貨投資会社がレポート】
翻訳・編集 コインテレグラフジャパン