中国の大手インターネット検索サイトであるバイドゥ(百度)は11日、ブロックチェーン技術をベースとした、画像の財産権を保護するプラットフォームを立ち上げたと発表した。
トーテムと名付けられたこのサービスでは、オリジナル画像に対し、IDとその他のユーザーデータを、時刻と共にその都度記録する。タイムスタンプを押された画像は、追跡可能で、改変不可能なブロックチェーンに記録される。
バイドゥの発表によれば、画像分析などができる同社のAI(人工知能)機能を使い、画像ごとに異なるタグを作成する。画像は内在のブロックチェーンによって追跡、複製、監視される。著作権侵害の申立てに対し、実証あるいは反証するためだ。
バイドゥは、ゲッティ・イメージズやヴィジュアル・チャイナグループといった既存の写真素材提供サービスが、既にこのプラットフォームに乗り換えたと明らかにした。
トーテムのブロックチェーンがパブリックか、パーミッションドチェーンかは明らかになっていない。
画像の財産権を管理するブロックチェーン・プラットフォームは、2018年1月にコダック社も発表している。コダック社のプラットフォームは、同じくデジタル台帳を使って画像の所有権を明らかにするものだ。その画像のライセンスに関して発生する配当金のやり取りに使えるコダックコインと呼ばれるトークンを、オンライン上の画像コミュニティーに提供している。コダック社の株価はこのブロックチェーンプラットフォーム、イニシャル・コイン・ファリング(ICO)の発表後、2倍に上昇した。