中国国家発展改革委員会(NDRC)が、仮想通貨のマイニングの禁止を検討している。ロイター通信が報じた。ビットコインのマイニングを行う中国の業者は多く、ビットコインのハッシュパワー(演算力)の70%以上が中国に集中していると言われている。
記事によると、NDRCは「当局が推進、制限、もしくは禁止を望んでいる産業リストの改訂版(草案)」を公表。450超あるリストのうち、ビットコインを含む仮想通貨のマイニングが含まれていたという。
5月7日までパブリックコメントを募るという。
マイニング(採掘)は、高度な数学を解くことでブロックチェーン上で仮想通貨の取引を承認。報酬として仮想通貨を受け取る。
中国のマイニング業者は多い。
去年10月、米プリンストン大学教授などから構成される研究グループは、中国のマイニング業者だけでビットコインのハッシュパワーの74%を占めていると指摘し、「仮想通貨ビットコインにとって最大の脅威は中国」と主張した。
また、中国のマイニング業者の集中によって、ビットコインの分散化が妨げられているという見方も出ている。