中国・深セン市拠点の順豊エクスプレス(SF Express)は、新型コロナウイルス(COVID-19)パンデミックを受け、医療物品の運送にブロックチェーンを活用する。3月30日に中国共産党の機関紙系列の英字新聞グローバル・タイムズが報じた。

順豊エクスプレスは、詳細は明かしていないが、厳しい基準と信頼性を必要とする薬品や食品の輸送に関して、ブロックチェーンの実装をすでに開始しているという。

ブロックチェーン技術は、ビックデータや人工知能(AI)とともに、重要な新興技術と報じられており、今回のパンデミックにおいて医療物品の提供など医療現場やサプライヤーの手助けとなるとしている。

順豊エクスプレスは、ブロックチェーンとビッグデータを合わせることで、物品の追跡、承認、正確な記録を支援する物流ネットワークを設計できると主張。同システムでは、供給の優先度を特定し、偽造や未登録の製品が配達されるリスクを軽減する。

また、同国のアリババ・グループファーウェイなどの大手企業らが、今回の新型コロナウイルスによる公衆衛生上の危機に向けた診断に関するソリューションとしてAIソリューションに注力しているとも報じられている。

 

翻訳・編集 コインテレグラフジャパン