10億人のユーザーが利用する中国テンセントのソーシャルメディアプラットフォームのウィーチャット(WeChat)は10日、ビットコイン(BTC)のマイニング大手ビットメインの公式販売チャネルをブロックした。現時点でウィーチャットのアフターサービスや公式アカウントを含むその他のアカウントは引き続き有効となっている。

 ウィーチャットのID「antminersale」のもとで運営されている公式販売チャネルでは、コンテンツが表示されなくなり、ルール違反通知が表示される。

「ユーザーの苦情に応じて、ウィーチャットは、承認された資格やライセンスを取得していないこのアカウントが、関連するビジネスの情報を公開し配布していることを確認し、発見した」 


 

Bitmain’s official WeChat sales channel, ‘antminer.’ Accessed: September 11 [time.]

 ビットメインのカスタマーサービス担当者は、販売チャネルの禁止を否定しなかったが、ビットメインの公式アカウントとそのアフターセールスアカウントはブロックされておらず、アクセス可能であると強調した。

 ウィーチャットの今回の措置は、仮想通貨およびブロックチェーン関連のアカウント禁止した8月22日の余波のように見える。今週は明らかに多くの仮想通貨アカウントをターゲットにしているようだ。Kuangresearch 、Dianbichengjin、Fcoin Community、Delphyなどのアカウントは、イニシャル・コイン・オファリング(ICO)などに関連した「誇大ニュース」を流したとして禁止された。

 ID 「shuzihuobiqiikushikuangren」の下で運営されているアカウント 「Crypto Mad Man」のプラットフォームが示唆しているように、企業運営のアカウントは、個人によって運営されているものよりも厳密にターゲットに設定されているようだ。Crypto Mad Manは個人によって運営されており、仮想通貨価格を予測しており、アカウントはまだ有効だ。一方で、企業によって運営されている新しいアルトコインのプロモーションを伴うサブアカウントは、すでに禁止されている。

 8月21日に報道されたように、ウィーチャットは、今月初めに導入された規制に違反して、仮想通貨の「誇大ニュース」を公表したと非難された、コインデイリー、ディープチェーン、フォビニュースを含む多数の著名な仮想通貨とブロックチェーンに関するアカウントを禁止している。

 それ以来、中国政府によるオンラインとオフラインの両方における仮想通貨に関する全国的な取り締まりに、中国のハイテク大手のバイドゥとアリババ、テンセントは加わっている。