中国で最も有名な米国人ソーシャルメディアインフルエンサーであるバート・ベーカー氏が、DeFine Artとコラボレーションし、NFT(ノンファンジブル・トークン)を発表した。
中国の複数のSNSで2400万人のフォロワーを持つベイカー氏は今回のコラボレーションの一環で、8種類のNFTを出品する。そのうちの一つである「The Bart Baker Experience」は、落札者がベイカー氏と一緒に動画を作成し、それをSNSで公開することでNFTを発行するというものだ。そのほかには7つのオークションがあり、ベイカー氏の動画がNFTとして発行される。
ベイカー氏は今回のコラボレーションについて、次のように述べている。
「NFTは、欧米市場では急速に普及しているが、アジアではまだ十分な普及が進んでいない。DeFine Artとのパートナーシップによる今回のNFT発行では、この状況を変えるだけでなく、NFTとしての初のビデオを発表するという革新的な方法を実現する」
ベイカーはポップソングのパロディを作成したことでYouTubeで有名になった。当時1000万のフォロワーがいたにも関わらず、YouTubeがベイカー氏を「Google Preferred(YouTubeで人気のチャンネルの視聴者向けに訴求できる予約型広告商品)」から外したことで、同氏はYouTubeから離れた。以来、ベイカー氏はKwai(快手)やDouyin(抖音)といった動画SNSにコンテンツを提供している。
DeFine Artは、アジア初の分散型NFTプラットフォームとして、デジタルアート、音楽、ビデオ、ゲーム、コレクターズアイテムに焦点を当てている。今月初めには、ベイカー氏や韓国人アニメーターのマリ・キム氏など、著名なクリエイターを迎えて正式にスタートした。アンドリーセン・ホロウィッツをはじめとする著名な投資家や企業から2300万ドルの資金調達を行なっており、NFTの代表的なマーケットプレイスであるオープンシー(Opensea)を目指している。
翻訳・編集 コインテレグラフジャパン