仮想通貨マイニング大手のビットメインは、公式ツイートの中で、7nm(ナノメートル)プロセス使った新しいマイニング装置をリリースすると発表した。2つのモデルを提供する予定で、11月8日から発売する。

ビットメインは9月、新しいアントマイナーに次世代ASIC(特定用途向け集積回路)チップを搭載すると発表していた。

ASICチップは、特定のハッシュアルゴリズムの計算に最適化するように設計されたものだ。ビットメインがツイート言及しているように、最新のチップは、最新の7nmプロセスの半導体製造技術に基づき、SHA256アルゴリズムに対応したものだ。

ビットメインはツイッターの中で、2つの新しいマイニング装置を11月8日から発売するとアナウンスしている。

「SHA256アルゴリズムを使用する業界最高のハッシュレートを持つ7nmの新しいマイナーのリリースを正式に発表します。Antminer S15とT15の2つのモデルを提供します。11月8日から購入可能です」

ビットメインのウー・ジハンCEOは9月の講演の中で、新しいチップが効率を最適化するための特別な回路構造と低消費電力技術を用いていると説明。「マイニングによるエネルギー消費比率42J/THを達成できる」と言及していた。

ビットメインは10月後半、アントマイナーのすべてのモデルに「Over AsicBoost」のファームウェアアップデートを行うと発表。これによって装置のマイニングの「効率性」を高めることができるという。

仮想通貨マイニング大手の間では、新しい装置の競争が激しくなっている。ビットフューリーは9月、独自の14nmのASICチップを用いた「ビットフューリー・クラーク」と呼ぶ装置を発表。また最近、AMDはASUSなど7社と提携して、新しい仮想通貨マイニング装置を製造することを明らかにしている。日本でもGMOインターネットが、7nmのマイニング装置の販売を始めている。