ビットコイン(BTC)のマイニング装置を製造しているビットフューリー・グループが、新型のBTCマイニング・ハードウェアを販売開始した。ビットフューリーの発表によると、この新装置には、ビットフューリー・クラークという特定用途向け集積回路(ASIC)チップが使われているという。
ASICチップとは、特定のハッシュ・アルゴリズムに基づきデジタル通貨をマイニングするよう調整されたマイニング・ハードウェアのことだ。ASICは、汎用ではなく特定用途向けに作られている。
ビットフューリー・クラークASICは、ビットフューリーのその他のBTCマイニング・ハードウェア(同社のマイニング・サーバーやブロックボックスなど)に組み込まれるほか、単体でも販売される予定だ。ビットフューリーは、カナダ、ノルウェー、アイスランド、ジョージア(グルジア)の自社マイニング・センターにこの新型ASICを導入する計画を立てている。今回の発表では、このチップについてさらに次のように説明された。
「14nmのビットフューリー・クラークASICは、SHA256を用いたビットコインのマイニングに完全に特化している。最大120ギガハッシュ毎秒(GH/s)のハッシュレートと、わずか55ミリジュール毎ギガハッシュ(mJ/GH)の省電力を達成可能だ。必要な電源電圧は0.3ボルトにまで抑えることができる」
ビットフューリーは12月、トロントに本社を置くBTCマイニング企業のハット8にマイニング・ハードウェアやその他必要な品へのアクセスを提供することで、同社の立ち上げを支援した。ハット8は7月、生産能力で見て世界「上場している企業では最大」の事業者になったと発表した。同社は最初の立ち上げ以降、約1900BTCをマイニングしたという。