マイニング大手のビットメインは、同社のASIC「アントマイナー(Antminer)」に次世代チップ「BM1391」を搭載することを発表した。ロイター通信が21日に報じた。

次世代チップ「BM1391」は7nmプロセスで製造されており、効率を最適化した回路設計と低消費電力技術により、電力消費効率が42J/THにまで抑えられている。

ビットメインのジハン・ウーCEOはジョージア(グルジア)で開催されたワールド・デジタル・マイニング・サミットの講演の中で、次世代チップ「BM1391」を発表した。

ウーCEOによれば、ビットメインは現在、チップの量産を始めており、新しいアントマイナーに搭載する予定だ。

新しいASICチップは、SHA256のアルゴリズムを使い、最先端の半導体製造技術である7nmのFinfetをベースにしている。最新のチップでは効率を最適化するための特別な回路構造と低消費電力の技術を用いているという。ウーCEOは、最新チップは「マイニングによるエネルギー消費比率42J/THを達成できる」と発言している。

ウーCEOは講演の中で、業界が成熟するにつれ、ブロックチェーンのユーザートラフィックが指数関数的に成長しており、今後ますます処理能力を増やすことが必要になると強調した。ウー氏は、急成長する業界の中で、直面する課題へ対処するために、最先端のコンピューティング技術とブロックチェーンとを統合する必要があると語った。