台湾家電メーカーHTCは30日、新しいスマートフォン「エクソダス」のアドバイザーとしてライトコイン(LTC)の創業者であるチャーリー・リー氏が就任すると発表した。ブロックチェーンスマホをめぐってはシリン・ラボズやファーウェイなども開発に乗り出していて、この分野での競争が激化しそうだ。

 

「@SatoshiLite(リー氏のアカウント)にとっては小さな一方、ブロックチェーンにとっては巨大な一歩」
「HTCエクソダスは、チャーリー・リー氏をアドバイザーに迎えることができて嬉しく思う」

 HTCの「エクソダス」は、ビットコイン、イーサリアム、ライトニングネットワーク(LN)など多数のブロックチェーンプロトコルをサポート。「消費者が中央機関を必要とせずに、閲覧履歴、身元情報、資産、ウォレット、メール、メッセージ交換などの自身のデータを本当の意味で保有できるような世界」を目指している

 5月に報じられた時点では、「初のネイティブ・ブロックチェーン・スマホ」になるとされていたが、年内販売予定の機種は仮想通貨ウォレットと分散型アプリ(DApps)のクリプトキティを搭載するのみとなる予定だ。今回、リー氏のアドバイザー就任で、エクソダスがライトコインもサポートすることが明らかになった。

 アドバイザー就任についてリー氏もツイートをしていて「ライトニングネットワークを単純化してセキュリティーの高いスマホを作って普及につなげる」ことが任務になると説明している。

 HTCのエクソダスの価格は、今年第3四半期中に明らかになる見込みで、チェン氏によると、シリン・ラボズの「フィニー」と同等額の1000ドルほどという。

 ブロックチェーンスマホをめぐっては、中国のテック企業、ファーウェイ(華為技術)も分散型アプリケーション(DApp)をサポートする機能を搭載する新しいスマートフォン開発していると報じられている