ライトコイン(LTC)創設者のチャーリー・リー氏が、オーストラリアの仮想通貨メディア「ミッキー」のインタビューの中で、半減期によって一部のマイナーが廃業になるのではないかという見方を示した。これまで半減期を前にライトコインに対して楽観的な見方が相次いでいた。

ライトコインの取引を承認するマイナーに対する報酬が半減する半減期まで、推定で残り26日だ。

リー氏は、ライトコインのマイニング業界に対する影響について言及。半減期で報酬が半減すれば、システムにとって「ショック」になるだろうとし、次のように続けた。

「マイニング報酬が半減すれば、一部のマイナーは利益を出せなくなるから廃業することになる。大きな割合でそうした事態になれば、ブロック生成は少しの間で遅くなるだろう

リー氏によれば、ブロック生成が普段の2倍ほど遅くなる可能性があるとしつつも、採掘難易度の調整によって「すべてが元どおりになる」と述べた。

前回第1回目の半減期にかけてライトコインの価格が急騰したことから、今回も同じ現象を期待する人は多い。半減期によってライトコインの供給量が減ることが理由とされている。実際、今回も年初来でライトコインは338%のプラスで、ビットコインより好成績を収めている

ただ今回リー氏は、より慎重な見方を示したことになる。

価格面で言えば、半減期はすでに織り込まれているはずだ。みんな最初から知っていることだからね。しかし、人々は価格が上昇することを期待するものだ。(中略)みんなが買っているから、実際の価格も上がっているという状況だ

ライトコインは過去3カ月でほぼ36%のプラス。ただ2017年12月につけた過去最高値からはほぼ67%マイナスとなっている。

LTC 3-month price chart

(出典:Coin360「ライトコインの価格(3カ月)」)

翻訳・編集 コインテレグラフ日本版