仮想通貨取引所バイナンスの元CEO、チャンポン・ジャオ氏（通称CZ）が、今後の4か月間の収監期間中に「何かを書く」つもりだと発言している。

4月30日の判決で、リチャード・ジョーンズ判事はジャオ氏に懲役4か月の刑を言い渡した。元バイナンスCEOは、取引所での効果的なマネーロンダリング防止プログラムを維持できなかったことで有罪を認めた。ジャオ氏はオレゴン州かワシントン州の連邦矯正施設に出頭する予定だが、出頭日程はまだ決まっていない。

判決前後、CZはソーシャルメディアで活発に活動し、Xで自身の計画をほのめかしていた。元バイナンスCEOは、若者向けの仮想通貨とブロックチェーン教育プログラム「ギグルアカデミー」を立ち上げた。また、890万のXフォロワーに対し、刑務所での時間の過ごし方についての提案を求めた。「CZの本を待っている」という投稿に対して、「来たるべき”静かな時間”を使って、何かを書くつもりだ」と応えた。

ジャオ氏は「他にすることがない」として、本を読んで出頭日を待つつもりだという。同氏は2023年11月に有罪を認め、1億7500万ドルの保釈金で米国内の特定地域を自由に移動できる状態にあった。彼は、出頭場所と日時の通知を受けるまで、引き続き自由の身だ。

推定資産が330億ドルとされるCZは、収監される最も裕福な人物の1人となるだろう。判決前、ジャオ氏の弁護士は、彼の財産と地位が盗難や恐喝のリスクを引き起こす可能性があるとする専門家の宣誓書を提出した。これらの要因が、ジョーンズ判事がCZを即座に収監しなかった理由の1つである可能性がある。連邦刑務所局は、4か月の収監期間中にジャオ氏に対する身体的危害のリスクが最も少ない施設を検討しているかもしれない。

ジャオ氏は、バイナンスと米国当局との間で合意した取引の一環として、既に5000万ドルの罰金を支払った。バイナンスは、「民事規制執行措置」を解決するために43億ドルを支払うことに同意したが、米国証券取引委員会が提起した訴訟は解決していない。

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