カナダ西部のカルガリー警察とブロックチェーンデータ分析企業チェーンアナリシスによる共同タスクフォースが、西カナダ仮想通貨犯罪捜査センター(Western Canada Cryptocurrency Investigations Centre)として4月12日に正式に設立された。チェーンアナリシスは、ブロックチェーンデータ分析を提供する企業で、世界各国の警察や税務当局に分析サービスを提供している。

チェーンアナリシスの共同創業者で最高戦略責任者であるジョナサン・レヴィン氏は、同社のブログ記事で同連携について「金融サービスにおける新たな課題を解決するための公的・民間のパートナーシップで、世界中が学べるモデルだ」としている。

新しいセンターは西カナダで増加している仮想通貨関連の犯罪対策を強化することを目指す。

チェーンアナリシスによると、カナダでは仮想通貨の使用率が急上昇している。同社のブログ記事によれば「カナダの仮想通貨ATM、分散型取引所、および集権型取引所との取引量を見ると、カナダにおける仮想通貨の取引量は2019年から2023年1月までの間に213%増加し、特に2021年5月には2019年3月の865%を記録した」。

だが急成長とともに犯罪も増加している。チェーンアナリシスは2022年にカナダで4100万ドル以上が仮想通貨詐欺によって失われたと報告している。

カルガリー警察は、チェーンアナリシスから得た民間部門の専門知識を活用し、捜査官の研修プログラムを強化し24時間体制で事件対応していく予定だ。

今後の展開について、チェーンアナリシスは西カナダの他の法執行機関にもこのプログラムを拡大することを目指している。また、同社は世界中の法執行機関と協力しそれぞれの地域の独自のニーズに応じたカスタマイズされたサービスを提供することでグローバルに展開していくことを計画しているという。