ブロックチェーンの不正取引を調査するチェイナリシスは、ランサムウェアによって被害にあった仮想通貨の64%が資金洗浄に関わっていると指摘した。5月30日の開かれたチェイナリシスのウェビナーで明らかにされた。

ランサムウェアはデータを人質に身代金(ランサム)を要求するマルウェア。

チェイナリシスはランサムウェア攻撃に関連したアドレスからの資金を受け取った38の取引所を特定。ランサムウェア攻撃者の64%が仮想通貨で資金洗浄をしているという。

仮想通貨の資金洗浄では、12%がミキシングサービス、6%がP2P(ピアツーピア)ネットワークで金銭の流れを隠蔽しようとしており、そのほかの多くはダークウェブなどを経由していた。

チェイナリシスはランサムウェアの今後の展望についても発表。これまでは大量のユーザーにファイルを複合するための攻撃という「広く浅い」攻撃が多かったが、最近では政治的だったり、犯罪に利用される機密性の高い情報を標的にした身代金が高額になるものが多くなっているという。

翻訳・編集 コインテレグラフ日本版