スマートフォンメディア事業を手がけるセレスは31日、分散型アプリ(Dapps)ブラウジング機能がある仮想通貨ウォレットアプリ「GO! WALLET」を運営するスマートアプリ社(東京・港)と資本業務提携し、5000万円投資したと発表した。

イーサリアム特化のDappsブラウジング機能がある「GO! WALLET」は、仮想通貨のウォレット機能に加え、PCブラウザが中心のDappsをスマートフォンのアプリから利用できる。ブロックチェーンゲームなどDapps市場が拡大していく中で、より利便性の高いスマホからDappsを利用したいという需要は高い。

リリースでセレスは「GO! WALLETは全てのユーザー体験の入口となるプラットフォームサービスであると言え、ブロックチェーン領域におけるエコシステムの中心的役割を担うことが可能なサービスであると考えております」と評価している。

仮想通貨取引所大手のバイナンスは7月31日、Dappsブラウジングウォレットのトラストウォレットを、米国の仮想通貨取引所最大手コインベースは4月にサイファーブラウザ(Cipher Browser)を買収しており、イーサリアムネットワークとユーザーをシームレスに繋ぐスマホサービスに注目が集まっている。

セレスは今回の提携のほか、幅広い仮想通貨・ブロックチェーン事業を展開している。仮想通貨取引事業子会社マーキュリーの設立(サービス開始時期は未定)、仮想通貨取引所ビットバンクや仮想通貨を利用したグルメSNS「シンクロライフ 」のGINKAN社への投資、グッドラックスリー社とイーサリアムのブロックチェーンゲーム「くりぷ豚」の共同開発などだ。

スマートアプリ社は、ソーシャルゲームを展開するモブキャスト社で取締役を務めた佐藤崇CEOが2015年に設立。株主にはイースト・ベンチャーズ、メルカリ創業者の山田進太郎氏、gumiの元CTOの堀内康弘氏などがいる。