スペインのビルバオ・ビスカヤ・アルヘンタリア銀行(BBVA)のカルロス・トーレスCEOは、ブロックチェーン技術は「まだ成熟しておらず」今後「大きな壁にぶち当たるだろう」と発言した。18日付のエル・エコノミスタが報じた。BBVAは、ブロックチェーン技術の応用を積極的に進めている銀行として知られている。

 トーレスCEOによると、ブロックチェーンの課題は、”仮想通貨のボラティリティが高いこと”や税務署や金融規制当局の要求に適応できないことが上げられるという。ただトーレスCEOは、将来的にブロックチェーン技術は、BBVAのビジネスにとって重要だいう見方を示していて、「技術が成熟して規制当局の準備ができた時」にはシンジケートローンなどの分野で応用していきたいと話した。

 さらにトーレスCEOは、そのポテンシャルが高さからブロックチェーン発展のために抑圧的ではないが十分に監督されたスペースが必要だと述べた。

 BBVAは19世紀末にスペイン北部で設立され、2017年の資産価値でみるとスペインで2番目に大きな銀行だ。

 4月にBBVAは、世界の大手銀行の中で初めてブロックチェーンを使ったローンを開始した。7500万ユーロ分のローンについて条件交渉から契約まで全て分散型台帳で行うことで、取引にかかる時間を「数日から数時間」に削減する。当時トーレスCEOは、他のサービスにおいてもブロックチェーン技術の応用を考えていると明かした。