サウジアラビアの中央銀行である、サウジアラビア通貨庁(SAMA)は、ブロックチェーン技術を使い、現地の銀行に資金を送金したと発表した。

SAMAの発表によれば、今回の取り組みは「信用枠の提供におけるその役割を継続する能力」を強化するためのイニシアティブの一貫だという。今回は新たな技術の実験の1つとして行われたが、具体的な送金額などの詳細は明かされていない。

SAMAのブロックチェーンへの取り組み

中東では、金融セクターでのブロックチェーン採用が広く行われている。SAMAは、サウジアラビアとアラブ首長国連邦(UAE)にある銀行の送金にブロックチェーンを使用する試験などで成果を上げている。

SAMAは、ブロックチェーンへの積極的な関与を行う考えだ。今回の発表では次のように述べている。

「SAMAは中央銀行のパイオニアの1つとして、ブロックチェーン技術による送金を実験した。これはフィンテックを実装・開発するためのプログラムの一貫であり、SAMAによって開始された重要なイノベーションの1つだ」

翻訳・編集 コインテレグラフジャパン