米最大のオプション取引所を運営するシカゴ・オプション取引所(Cboe)は仮想通貨取引ソフトウェア企業コインルート(CoinRoutes)と提携し、仮想通貨インデックスを提供すると発表した。コインルートが持つリアルタイムの価格データから基準価格を指数化する。提供は2021年を予定しているという。
米国では仮想通貨インデックスの提供開始が相次いでおり、12月にはS&Pダウ・ジョーンズ・インデックス(S&P DJI)も2021年に仮想通貨インデックスを提供すると発表。550種類の仮想通貨をカバーするインデックスを立ち上げるとしている。
一方で、Cboeで情報ソリューション部門の責任者を務めるキャサリン・クレイ氏によると、Cboeは時価総額の高いデータを提供することに焦点を当てるとしている。
サービスのロードマップについて、クレイ氏はデータはまず顧客のポートフォリオ開発や取引前のプロセスをサポートするために利用するとしている。最終的にはインデックスデータをCboeのリアルタイムインデックスデータフィードに配信し、「少なくとも数千人の顧客基盤にアクセスする」という。
Cboeは2019年3月、シカゴ・マーカンタイル取引所(CME)との競争激化からビットコイン先物の上場を廃止。しかし、今回の協業によって、将来的にはビットコインETFを立ち上げられる可能性につながるという。
コインルートCEOのデイブ・ウェイスバーガー氏はコインデスクに対し、「他に類を見ない透明性で、SECの懸念事項に対処するものであり、規制当局にとってゲームチェンジャーとなる」と述べている。
「まず、リアルプライスはビットコインのインデックスよりも価格操作の影響を受けにくい。これは重み付けが恣意的なものではなく、実際に執行可能なオーダーブックに基づいている」