シカゴ・オプション取引所(CBOE)グローバルマーケッツのクリス・コンキャノン社長は、同社が17年12月から「検討」していたイーサリアム(ETH)先物を近々提供できそうだとの見通しを示した。ブルームバーグが14日に報じた。

 コンキャノン氏のコメントは、主要アルトコインであるイーサリアムが証券として規制されることはないと米証券取引委員会(SEC)高官が発言したとの報道を受けたものだ。

 SECの姿勢は、オプション取引所がイーサリアム先物をポートフォリオに加えることを米規制当局が許可することを意味する可能性があるとコンキャノン氏は語り、次のように述べた。

「現在のイーサの取引に関してSECが明確な姿勢を示してくれたことを喜ばしく思っている。今回の発表により、イーサリアム先物にとってのおもな障害は取り除かれた。CBOEは17年12月に初めてビットコイン先物を開始して以来、イーサリアム先物も検討してきた」

 12月にCBOEがビットコイン(BTC)先物を開始したことで、ビットコインは高騰-12月10日におよそ15000ドルから16800ドルへ上昇-し、取引が集中したためにサイトは一時ダウンした。初めての先物契約は1月17日に期限が切れ、価格は10900ドル前後で弱気筋の勝利となった。

 ビットコイン先物は今週も別の理由でニュースになった。ファンドストラッド社のトム・リー氏が、このところのビットコイン価格の下落は先物の期日が原因の可能性があると指摘したのだ。ビットコインは本稿執筆時までの24時間で1パーセント強下落し、現在6541ドル付近で取引されている。