カルダノ（ADA）は、XRP（XRP）やソラナ（SOL）と同様に、トランプラリーの中で価格が上昇している。これは部分的に、カルダノの親会社であるインプット・アウトプット（IOHK）が米国に本社を置いていることによるものだ。ADAは2025年に30%上昇しており、2022年4月以来初めて1ドル以上での保ち合いを見せている。
Cardano 1-day chart. Source: Cointelegraph/TradingView
現在、ADAは1.10ドルのレジスタンスレベルを超えることを試みているが、一部のアナリストは市場構造が大規模な上昇を示唆していると指摘している。
「カルダノは底を打った」ー アナリスト
ドナルド・トランプ次期大統領は、仮想通貨に融和的な米証券取引委員会、透明性の高いトークンガイドライン、より優れた法的規制を準備をしていると主張している。
ニューヨークポストは、新大統領がソラナ、USDコイン（USDC）、XRPなどのデジタル資産を含む戦略的準備金の構築に「積極的」であるとの噂を報じた。この憶測は市場に雪だるま式の影響を与え、「アルトコインシーズン」の話題が再び注目を集めている。
こうした背景の中、仮想通貨アナリストのピーター・ブラント氏は、アルトコインシーズンに関係なく、カルダノが週足チャートで「底を打った」と指摘する。
Cardano weekly analysis by Peter Brandt. Source: X.com
同氏は、カルダノが1年以上にわたり形成したダブルボトムのベースから上昇し、直近の高値0.81ドルを上回ったと説明している。その結果、0.81ドルの高値はサポートに転換されている。同氏「間違いなく、カルダノ（ADA/USD）は強気相場の底を打った」と書いている。
同様に、仮想通貨アナリストのアルトコイン・シェルパ氏も、ADAのチャートが「非常に強い」ことを示しているとし、他の個人投資家向け資産が上昇し続ける限り、ADAが強気の上昇を続けると予想している。
1.10ドルのレジスタンスをサポートに転換できるか
ブラント氏の分析をさらに裏付ける形で、ADAはフィボナッチリトレースメントレベルの0.5-0.618の「ゴールデンゾーン」から反発している。このゾーンは上昇トレンド中に、価格が一時的な調整を経て再び反転することが期待される重要なエリアだ。
Cardano 1-day chart. Source: Cointelegraph/TradingView
チャートを見ると、ADAは2024年12月3日に1.32ドルの新高値を記録した後、調整が0.76ドルまで進んだ。しかし、その後は1ドル以上を維持し、ダブルボトムパターンによる重要な反転シグナルを形成している。
XRPやSOLと比較すると、ADAは2021年の史上最高値3.09ドルからまだ64.7%下回っている。そのため、ADAが2025年に史上最高値を再び試す展開となった場合、トレーダーはリスク対リターン（R/R）比率が有利である点に注目することが予想される。
本記事の見識や解釈は著者によるものであり、コインテレグラフの見解を反映するものとは限りません。この記事には投資助言や推奨事項は含まれていません。すべての投資や取引にはリスクが伴い、読者は自身でリサーチを行って決定してください。
