カナダ・ノバスコシア州最高裁判所は、破産した同国の仮想通貨取引所クアドリガCXをめぐる裁判の破産管財人らに対し、裁判費用など160万ドル(約1.8億円)超を承認した。裁判所が公開した文書で明らかになった。クアドリガは、創業者であるコットン氏の急死後、推定11万5000人の顧客の1億9840万ドル(約221億2500万円)分の仮想通貨にアクセスできない状態となった。

ダーレーン・ジャミエソン裁判官は、破産管財人の会計事務所アーンスト・アンド・ヤングによるクアドリガCXの手続きによる行為、費用、支払金を承認する決定を下した。アーンスト&ヤングは6月に費用を請求していた。

同裁判官はまた、クアドリガの被害者らの裁判にかかる手続きをサポートした弁護士事務所ミラー・トムソンとコックス&パルマーの費用も承認した。この2つの法律事務所は今年3月、ユーザーとコミュニケーションを図り、破産管財人とユーザーとの間で調整を行う代理人として指名されていた

今年6月には、米連邦捜査局(FBI)は、クアドリガの元ユーザーらに情報を提供するよう呼びかけていた。

 

翻訳・編集 コインテレグラフ日本版