カナダに本拠を置く大手仮想通貨取引所ビットバイとコインスクエアは12月6日、運用資産額が10億カナダドル(約1080億円)を突破したと発表した。

親会社であるワンダーファイ(WonderFi)の発表によると、顧客の現金とデジタル資産の両方を合わせた金額だという。第3四半期の6億9500万CADから増加した。

同社はまた、「11月には、アクティブユーザー数が10月の月間アクティブユーザー数と比較して16%増加。また、取引量も54%増加した」と明らかにした。

ビットバイとコインスクエアは2023年7月、カナダの起業家ケビン・オレアリー氏(通称「ミスター・ワンダフル」)が支援する分散型金融(DeFi)プラットフォームのワンダーファイと合併した。この合併により、同社の全子会社に160万人のカナダ人のユーザーベースが誕生した。

ビットバイは、2021年11月にオンタリオ証券委員会(OSC)からライセンスを取得し、カナダで完全に規制された仮想通貨取引所となった。同様に、コインスクエアは、2022年10月にカナダ投資業界規制機構(IIROC)からブローカーディーラーとしての地位を取得した。ワンダーファイは、2023年第3四半期に990万CADの収益を上げ、10月にはキャッシュフローがプラスになったと主張している。

現在、カナダの規制当局は、同国で事業を営むすべての仮想通貨取引所に対し、登録するか、法的拘束力のあるライセンス取得を義務付けている。これらの新たな規制の影響で、バイナンスたバイビット、OKXなどの著名なオフショア取引所は、カナダでの事業を停止している。

また、カナダの規制当局は2月、USDコイン(USDC)を除く未承認のステーブルコインの上場を仮想通貨取引所に要求し始めた。これを受けて、クラーケンやコインベースなどの取引所は、カナダユーザー向けにテザー(USDT)やその他のステーブルコインを上場廃止した。