ソラナエコシステムに特化するカナダの企業ソル・ストラテジーズが、米証券取引委員会(SEC)に対してナスダック上場を申請したことが明らかになった。

提出されたフォーム40-Fによれば、SECの承認を得られた場合、ソル・ストラテジーズは「STKE」というティッカーシンボルでナスダックに上場する予定となっている。

カナダに本社を置く企業が米国の証券取引所に上場するには、SECにフォーム40-Fを提出する必要がある。

ナスダックは時価総額30兆1200億ドル、上場企業数3300社超を抱える世界第2位の証券取引所であり、ソル・ストラテジーズが現在上場しているカナダ証券取引所(CSE)とは規模が大きく異なる。CSEには2025年4月30日時点で計762銘柄が上場しており、ソル・ストラテジーズは「HODL」というティッカーで取引されている。

SEC申請を受けて株価が4.4%上昇

今回のSEC提出を受け、ソル・ストラテジーズの株価は火曜日の取引で4.39%上昇した。

一時は2.42カナダドルまで上昇し、終値は2.38カナダドルとなった。

Source: Google Finance

ただし、年初来で見ると株価は17%下落しており、1月22日に記録した過去最高値6.1カナダドルからは61%の下落となっている

同社は今月初め、2025年3月31日までの四半期における純損失が350万ドルに達したことを発表している

ソラナ準備金戦略で積極的にSOLを蓄積

ソル・ストラテジーズは、独自の「ソラナ準備金戦略」の一環として、ソラナ(SOL)トークンを積極的に蓄積してきた。

同社ウェブサイトによれば、2025年6月2日時点で42万枚以上のSOLを保有しており、評価額は約6132万ドルに達する。

5月27日には、カナダの規制当局に目論見書を提出し、最大10億ドルの資金調達を検討していることを明らかにした。調達した資金はすべてソラナ関連の事業への投資に充てる計画だ。

4月には、同社はSOLトークンの購入およびステーキング目的で5億ドル相当の転換社債を発行している

6月17日、米投資銀行キャンター・フィッツジェラルドのアナリストは、ソラナに投資する企業は、金融業界でのSOLの利用拡大によって恩恵を受ける可能性があると述べた。

同アナリストらは、ソラナの高速処理能力と低コストのトランザクション性能が、トークン化資産の実用化において強みになると指摘している。

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