中国のマイニング用集積回路(ASIC)メーカーのカナン・クリエイティブは、5ナノメートル(nm)プロセスルールのチップを採用した新たなマイニング装置を2020年第1四半期に発売する。中国の仮想通貨メディア、8BTCが12月24日に報じた。

半導体製造のプロセスルールとは回路配線の幅を指している。これが微細であるほど、チップの小型化や性能向上、消費電力の低減を図りやすいとされている。

従来のチップは7nmのプロセスルールのチップを採用していた。今回の新装置は5nmとなり、より微細化している。パフォーマンス、パワー、スケーリングの面で以前の世代のもに比べて著しい改善が期待できるという。

カナンは、今回の5nmのチップを採用した新たな製品シリーズの生産を拡大する計画だ。

ライバルのビットメインも5nmのチップを採用したマイニングアプリケーションを2020年にリリースする予定といわれている

カナンは、ナスダックで11月20日にIPO(新規株式公開)を実施。9000万ドル(約97億円)を調達した。しかし今月、預託株式の価格が40%下落していると報じられていた。

翻訳・編集 コインテレグラフジャパン