仮想通貨分析企業のザ・タイによると、グーグルでの「Buy Crypto(仮想通貨 購入)」という検索ボリュームが1月に過去最高を更新したことが分かった。これまでは前回の仮想通貨バブルの2018年1月だった。

この検索ワードはグーグルトレンドで検索の相対的関心度を示す値が最大である100を記録。前回のピークである2018年1月は75となっている。

同様の急騰は「Ethereum」でも観測された。最近100を記録した後で急落し65となっている。一方でビットコインも同様に上昇しているが、2017年〜2018年の強気相場ほど検索ボリュームは上昇していないようだ。

グーグルトレンドでのこうした検索ボリュームの増加は個人投資家の関心の高まりを示している。2017年末の前回の史上最高値は個人投資家が殺到したことで起きたとの指摘もある。ザ・タイはコインテレグラフに対し、「best crypto app(仮想通貨のベストアプリ)」と「best crypto exchange(ベスト仮想通貨取引所)」の検索数が急増していることを明らかにした。

ザ・タイのアナリストであるトレイス・ダーレム氏はこうした用語の急増について、次のように説明した。

「この急増が最近の価格の高騰によるものか、レディットのトレーダーがより多くの資産に分散投資したいと考えているか、あるいは投資家がインフレに対するヘッジ手段を探している結果なのかは明確ではない。しかし仮想通貨への関心が急速に高まり、新規投資家が仮想通貨への参入方法を探しているのは確かだ」

既報のようにイーサリアムは1500ドルの史上最高値を突破した。一方で1月に仮想通貨市場全体で時価総額は初めて1兆ドルを突破。当初時価総額の上昇はビットコインに支えられていたが、1兆ドルの突破はアルトコインの上昇によって支えられた。このため、ビットコインのドミナンス(全時価総額に対する市場占有率)は1月の高値である72%から62%まで低下している。

ザ・タイはコインテレグラフに対し、ソーシャルメディア上での関心も高まっていることを共有。ツイッターではエンゲージメントが急上昇しているという。ツイッターのツイート数は1月に330万件となり、2020年9月の130万件から急増。前年比で181%増となっているという。

翻訳・編集 コインテレグラフジャパン