フェイスブックが主導する仮想通貨リブラをめぐり、英大手テレコムのボーダフォンは、リブラ発行体となるリブラ協会から離脱した。同社が1月21日、コインテレグラフに電子メールで認めた。

「ボーダフォン・グループは、リブラ協会からの脱退を決めた。我々は最初から、ボーダフォンの望むことは金融包摂の拡大に真に貢献することすることだと言っていた。我々は、依然その目標に完全にコミットしており、我々のM-Pesa(エムペサ)への取り組みに集中することで最も貢献できると感じる。我々は、引き続きリブラ協会の開発を注視し、将来連携するという可能性は排除しない

M-Pesa(エムペサ)は、アフリカのモバイル決済で、サファリコムがケニア拠点のボーダフォンと連携して開発した。

また、リブラ協会のポリシーおよびコミュニケーション長のダンテ・ディスパルテ氏は1月21日、コインテレグラフに対し、「ボーダフォンはもはやリブラ協会のメンバーではない」と今回の内容を認めている。

「協会のメンバーの攻勢は時間とともに変化する可能性があるが、リブラのガバナンスとテクノロジーの設計により、リブラの支払いシステムは弾力性を維持していく。…協会は、引き続き安全で透明性の高い消費者フレンドリーなリブラ決済システムの導入を目指して取り組む」

リブラを巡っては、リブラ協会の正式発足前の昨年10月にペイパルやVISA、マスターカード、イーベイ、ブッキングホールディングなどが離脱している。今回のボーダフォン離脱により、リブラ協会のメンバーは20社となる。

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翻訳・編集 コインテレグラフジャパン