仮想通貨取引所コインベースのブライアン・アームストロングCEOは14日、ブルームバーグのインタビューで、昨年はコインベースには1日当たり5万にの新規ユーザー登録があったことを明きらかにした

 14日にサンフランシスコで開催されたブルームバーグのサミットで、同氏は以下のように述べた。

「ビットコインなどの新たな技術は、幾多のバブルとバブル崩壊を繰り返し、そのたびに一見すると停滞しているかのように見える」

「ビットコインに対する人々の期待値はそれぞれバラバラのレベル感に見えるが、実社会への導入は着実に進んでいるといえる」

 同氏はまた、イニシャル・コイン・オファリング(ICO)に対する独自の考えも述べた。

「(ICOは)世界にとって重要なイノベーションの一つとなるだろう。資金調達を行うのに、今までのようにエンジェル投資家の気分次第にならず、均等にチャンスが割り振られるからだ。これは、非常に画期的な変革だろう」

 法的に考慮するべき点は多くあると述べたうえで、ICOのトレンドは今後も続いていくだろうという見解を示した。その理由は、「今まで行われてきたICOはクラウドファンディングなどの資金調達方法より、多くの結果を残している」ためだ。

 アームストロング氏は2017年、1500億ドル(約16兆6000億円)もの仮想通貨取引を支えたと述べた。同氏は、その中の約10%は実世界での購買による消費、またゲームやその他オンラインでの購買に用いられていたと推定した。

 先週コインベースは、インデックスファンドの年間手数料を2%から1%に引き下げると発表した。株式やその他の資産運用では、仮想通貨より低くインデックスファンドが設定されていることが多く、そのような運用方式に慣れているユーザーを取り込むことが目的という。