スコットランドのクラフトビール醸造所ブリュードッグ(BrewDog)は、投資家が仮想通貨で株を購入できるよう、クラウドファンディングの拡大を発表した。同社公式ツイッターアカウントが7月4日にツイートした

ブリュードッグは07年に創業したクラフトビールメーカーだ。創業者ジェームズ・ワット氏のパンク精神による過激なキャンペーンで一気に業界大手に上り詰めた

同社は、2010年よりクラウドファンディングによる特殊な株「パンク株(Equity for Punks)」による資金調達を行っており、今回10種類の仮想通貨による株式購入を開始した。公式ブログによると、購入に利用可能な仮想通貨の内訳は、ビットコイン(BTC)、ビットコインキャッシュ(BCH)、ビットコインSV(BSV)、イーサリアム(ETH)、ライトコイン(LTC)、リップル(XRP)、オミセゴー(OMG)、クアンタム(QTUM)オーガー(REP)、0x(ZRX)だ。

 

 

パンク株による新たな資金調達では、「多額の現金」を必要とする株に代わり、投資家が少額で株を購入できる方法を提供するため、仮想通貨を使って1株あたり25ポンド(約3394円)で株を購入し、暗号「パンク株」にすることができるという。また2020年4月まで実施するそうだ。

ブリュードッグは、仮想通貨を使った今回のような取り組みは、企業にとって「自然な次のステップ」であると述べ、「新旧の金融システムを結び付けるための協力の場として、最適だ」と強調した。

ブリュードッグの公式サイトによると、パンク株は、2010年の調達開始以来現在までに約7220万ポンド(約98億6000万円)を集め、11万4000人以上が株主として登録されているという。また仮想通貨を選択肢として奨励するため、「仮想通貨でブリュードッグに投資する人」向けのクラフトビール6缶セット「Cryptonite West Coast IPA(クリプトナイト・ウエスト・コースト・インディア・ペール・エール)」を提供すると発表した。

(「仮想通貨でブリュードッグに投資する人」向けのクラフトビール、「Cryptonite West Coast IPA(クリプトナイト・ウエスト・コースト・インディア・ペール・エール)」 出典: ブリュードッグ

なお、ブリュードッグの仮想通貨関連の取り組みは今回が初ではなく、2018年後半にロンドンのオフィシャルバーにおいて、BTCおよびBCHによる支払いを受け入れたそうだ


翻訳・編集 コインテレグラフ日本版