カナダの仮想通貨取引所QuadrigaCX(クアドリガCX)で、創業者が死亡したことから巨額仮想通貨にアクセスできない状態が続いている問題で、企業の弁護士が取引所を売却して債務返済にあてることを検討しているとカナダのCBCが5日に報じた。
クアドリガCXはカナダの大手銀行と法的トラブルを起こしたり、ユーザーから資金が引き出せないなど苦情を受け続けた上、突然「メンテナンスのため」サービスの停止。1日に、債権者保護をノヴァスコシア州立最高裁判所に申請したと発表した。また創業者のゲリー・コットン氏が昨年12月に死亡しており、コットン氏が管理していたコールドウォレットに入っている1億9000万カナダドル(約158億円)分の仮想通貨に誰もアクセスできない状態が続いていると報じられた。
CBCによると、ノヴァスコシア州立最高裁判所ばクアドリガCXに対して債権者保護を認可。コットン氏のコールドウォレットに入っている仮想通貨を含め2億5000万ドル分の仮想通貨をみつける時間を30日間与えた。
コットン氏のコールドウォレットのパスワードを知っている人は現在のところ見つかっていないと報じられている。
CBCによると、コットン氏のPCのは裁判所が任命した弁護士に渡される。また、クアドリガCXの弁護士は「債務返済のためにクアドリガの売却可能性について」交渉を試みているそうだ。