ブラジル証券取引委員会は今週、2つの仮想通貨の上場投資信託(ETF)を承認した。1つは100%ビットコイン(BTC)で、もう1つはビットコインに加えて5つの仮想通貨で構成されている。

2つのETFは、ブラジルの証券取引所B3で取引される。ブラジル・ジャーナルによると、同国の主要銀行であるイタウとBTGパクチュアルが、ハッシュデックスによるETF(6つの仮想通貨で構成されるETF)を顧客に提供するという。

ビットコインのみで構成されるETFはQRアセットマネージャーが手掛け、「QBTC11」というティッカーで取引される。ハッシュデックスによるものは「HASH11」というティッカーだ。HASH11の取引は今月に開始される予定だが、QBTC11は2021年第2四半期に開始される予定だ。

QBTC11の場合、ビットコインの価格を計算するために使用されるインデックスはシカゴ商品取引所のものになる。

QRアセットの親会社であるQRキャピタルのフェルナンド・カルバリョCEOは、この動きをブラジル資本市場におけるイノベーションの重要なマイルストーンだと主張している。

「QBTC11というティッカーで取引される当社のETFは、ブラジル市場における画期的な出来事だ。この資産はデジタル商品であると同時に、世界市場でドルで取引されているため、最終的には二重のヘッジとして機能する。その価格はほかの資産クラスと無関係だ。大手の資産運用会社や投資家がポートフォリオとしてますます採用するようになっている」

ハッシュデックスのETFは、ナスダックとハッシュデックスによって開発されたインデックスである「ナスダック・クリプト・インデックス(NCI)」を参照する。

NCIはビットコイン、イーサリアム(ETH)、ステラ(XLM)、ライトコイン(LTC)、ビットコインキャッシュ(BCH)、チェーンリンク(LINK)の6つの仮想通貨で構成され、四半期ごとにリバランスされる。

ブラジル以外では、カナダでビットコインETFが承認されている