ブラジル、仮想通貨関連犯罪を調査へ 連邦議員が調査委員会開設を議会に要求【ニュース】

ブラジル初の仮想通貨規制関連法案を提出したアウレオ・リベイロ連邦議会議員は、ブラジルにおける仮想通貨関連の詐欺犯罪を調査するための議会調査委員会(CPI)の開設を下院に要求した。ブラジルの仮想通貨メディア「クリプトファシル」が10月18日、仮想通貨取引プラットフォーム「アトラス・クオンタム」(およびロドリゴ・マルケスCEO)など仮想通貨関連企業に対し詳細な調査を要求するドキュメントを公開した

ドキュメントによると、「仮想通貨取引に対する関心の高まりは、詐欺の急増を伴っていた」として、次のように説明した。

「高度な抽象化、匿名性、クロスボーダー取引、その他の特殊性と相まって、規制と監視の欠如は、消費者と投資家にリスクをもたらしている」

またリベイロ議員は、かつてブラジル最大の仮想通貨関連企業でありながら法律および財政上の問題に直面しているアトラス・クオンタムについて、なぜ調査すべきなのかも説明した。同社は8月、26万1000件に及ぶ顧客の個人情報が漏洩したと報じられており、その後の動向をまとめた形だ。

「アトラス・クオンタムは9月18日、仮想通貨取引所HitBTCにおいて、5400万ドル(約59億円、記事掲載時)を超える仮想通貨残高を示す3つの口座がロックされているというビデオを公開した
しかしHitBTCは10月2日、公式ツイッターアカウントでこれを否定。アトラス・クオンタムは仮想通貨をHitBTC上で保有したアカウントが存在していないこと、アトラス・クオンタムからの支援要請はないこと、またこのビデオは偽造したものであることを明らかにした。
また、アトラス・クオンタムの顧客の中には、すべての投資家が自分の資産の引き出しを同社に要求した場合、それに応じられない状態となることを恐れている者もいる。
メディアによる報道後、アトラス・クオンタムはBTCとステーブルコインの保有数量を証明したとうたう監査レポートを提出した。しかし、顧客資産保護に対する姿勢を尊重するだけで十分といえる状況だろうか?」

ねずみ講(ピラミッド・スキーム)への対策も

なおリベイロ議員は、冒頭に挙げたCPI開設に向けた取り組みの一環として、仮想通貨を扱ったねずみ講(ピラミッド・スキーム)対策にも取り組んでいるそうだ。同議員によると、約400万人のブラジル人が仮想通貨関連のねずみ講の被害者となっているという。

「ビットコインなど仮想通貨がかかわる詐欺犯罪の数は恐ろしいほどだ。ねずみ講で問題を抱えている人々のために、(同議員の)公式サイトに犯罪に関する報告を行えるページを作ったところ、ブラジル中から膨大な数の苦情と要望を受け取った」

ねずみ講に関する調査の承認に必要な議員の人数は最低171名必要だったが、234名の議員の支持を得られたという。

「我々は非常に多くの報告を受けており、CPI開設のための努力と取り組みが必要だ。仮想通貨関連企業にからみ問題を抱えている人は、誰でも私のウェブサイトにアクセスして、ねずみ講について苦情を申し立てるためのページを探してほしい」

翻訳・編集 コインテレグラフ日本版