仮想通貨(暗号資産)市場は全面高の展開となっている。ビットコイン(BTC)は前日比2.4%高で9270ドル近辺で推移している。
イーサ(ETH)は6.1%高の211ドルとなっおり、XRPは4.1%高で0.20ドル台に回復している。
アルトコインの伸びが顕著だ。EOSは6%高、トロン(TRX)が6.5%高、テゾス(XTZ)が6.3%高など、ほとんどのアルトコインはビットコインよりも上昇が大きい。
仮想通貨アナリストのマイケル・ファン・デ・ポッペ氏は「半減期後にビットコインの伸びが緩やかな一方で、勢いがアルトコインに移っている」と指摘する。反落時にアルトコインに買いが集まるようになっており、デ・ポッペ氏は「テクニカル面で、アルトコインに強気のサインが見え始めている」とみている。
出典:Coin360
ビットコインは1万ドルに回復できるか
ビットコインは5月に1万ドル突破を試みて跳ね返されている。果たして1万ドル突破は可能なのか。
ブルームバーグのアナリスト、マイク・マクローン氏は、複数の指標から「1万ドル以上を維持することができる」とみている。
マクローン氏は、ビットコインのアクティブアドレス数に注目する。ビットコインのアクティブアドレス数が足元で急増しており、2019年6月に1万2000ドル台に回復した時点の水準を超えている。
出典:Mike McGlone
またマクローン氏は、ビットコイン先物の建玉が記録的な高さとなっている点も指摘する。実際に5月に入り。CMEのビットコイン先物の建玉が過去最高を記録している。
さらにマクローン氏は、グレイスケールのビットコイン投資信託(GBTC)の運用資産総額が38億ドルに達した点にも言及。これらの主要な指標がポジティブなことから、1万ドルの超える能力があるとみている。
マクローン氏は従来からビットコインの強気の見方を示している。5月はじめの分析レポートの中で、ビットコインはインフレヘッジ手段として金より優れていると評価している。