仮想通貨の預金で金利を稼げるサービスを手がける米ブロックファイが29日、起業家のウィンクルボス兄弟が手がけるステーブルコインジェミナイ・ドルをサポートすると発表した。コインテレグラフ日本版に共有したプレスリリースから明らかになった。

ジェミナイ・ドル(GUSD)はウィンクルボス兄弟が運営する仮想通貨取引所ジェミニが発行するステーブルコイン。米ドルと1対1で連動する。昨年9月から発行しており、米規制当局に認可される初のステーブルコインとして注目されている。

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ブロックファイのBlockFi Interest Account(BIA)に仮想通貨を預けると毎月金利が支払われる。金利は最大年間6%。毎月複利で計算すると年6.2%になる。これまではビットコインやイーサリアム、ライトコインのサポートのみだったが、29日からジェミナイ・ドルのサポートも開始することになる。

対象は米国外の利用者。ビットコインやイーサリアムと同様に最大で年6.2%の複利を得られる。

また、ジェミナイ・ドルを担保に米ドルでローンを組むこともできる。

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今回のジェミナイ・ドルのサポートについてブロックファイのザック・プリンスCEOは、次のように述べた。

「金融サービスへのアクセスを簡単にすることが、この業界による重要な約束だ。我々は50カ国以上に顧客を持っており、彼らはこれから最先端のデジタル・ドルで低コストのローンを組んだり金利の獲得をしたりできる」

ブロックファイは、米資産運用大手フィデリティや元ゴールドマンサックスのマイク・ノボグラッツ氏が率いるギャラクシー・デジタル、コインベースコンセンシス、モルガン・クリーク・デジタル、そして日本のリクルートなどから出資を受けている。

またジェミナイのマネージングディレクターであるサラ・オルセン氏は、「ローンとクレジットは仮想通貨で成長著しい分野だ」と歓迎している。