仮想通貨とセキュリティトークン取引プラットフォームのINXリミテッドは、米証券取引委員会(SEC)が承認した新規株式公開(IPO)による史上初めてのセキュリティトークンセールを完了した

同社のリリースによると、INXは個人投資家と適格機関投資家の両方を含む7200人以上の投資家から8500万ドルを調達した。さらにトークンIPOに参加した投資家は平均42歳だった。

既報のように、SECに登録されているINXは、4月末までにトークンIPOを終えようとしていた

INXはジブラルタルに拠点を置き、前回のプライベートラウンドで得た750万ドルと、トロント証券取引所(TSX)での第三者割当増資による3960万カナダドル(約3220万ドル)を合わせて、1億2500万ドルを調達したと発表文の中で明らかにしている。

発表によると、ビットコイン(BTC)、イーサ(ETH)、USDコイン(USDC)による仮想通貨決済が、調達額の半分以上を占めた。INXは、仮想通貨による支払いで受け取った投資額を米ドルに換算したという。

トークンIPOで調達した1億2500万ドルは、完全に規制された仮想通貨とセキュリティトークンの取引プラットフォームを構築するための資金として使用される。また、予定されているブロックチェーンベースのサービスでは、顧客企業がセキュリティトークンを発行・販売する機会を得ることができる。

ロイターの取材に対し、INXの共同創業者であるシャイ・ダティカ氏は、同社のトークンIPOが、他企業のSEC承認のセキュリティトークンを発行する道を開くことになると語った。

INXの共同創業者は、コインテレグラフに対し、同社のプラットフォーム上でセキュリティトークンの発行を検討している企業がすでに約30社あることを明らかにしている。

翻訳・編集 コインテレグラフジャパン