ブロックチェーンゲーム「シュラップネル(Shrapnel)」の開発者たちは、米国の証券規制当局の反発を避けるため、米国在住のプレイヤー向けにゲームの一部をカットする予定だ。

12月に早期アクセスでローンチ予定のこのゲームは、ヨーロッパやアジアのプレイヤーには制限がないが、米国のゲーマーはキャッシュアウトできないと、シュラップネルの経済責任者フランシス・ブランキン氏は9月13日のコインテレグラフとのインタビューで語った。

「彼ら(米国ユーザー)は他のプレイヤーができるすべてのことができるが、キャッシュアウトすることはできない。それが米国のプレイヤーにとって証券となるからだ。彼らが金銭的な価値を実現するとすぐに、問題が生じてしまう」とブランキン氏は語った。

彼はこの問題が一時的なものであることを願っており、シュラップネルの開発チームであるネオン(Neon)が、近いうちに米国ユーザーがシュラップネルから得た資金を自分たちの銀行口座に移すことを可能にするだろうと語った。

シュラップネルは2038年の地球を舞台にした一人称視点のシューティングゲーム(FPS)で、プレイヤーは戦利品を探し、賞金を手にする。

ブランキン氏によれば、ゲームはプレイヤーがオープンな経済を構築し、ゲーム内の資産に対する知的財産権を持つことを可能にしている。

これが、同社のCEOであるマーク・ロング氏がブロックチェーンの道を選んだ主な理由の1つだ。ユーザーはブランドを構築し、ゲーム内の資産を一から作り、販売することができる。

「ユーザーが生成するコンテンツは明らかに大きなものだ」とブランキン氏は語り、ロブロックスとマインクラフトを代表的な例として挙げた。

ブランキン氏によると、ネオンはそのスケーリング能力を評価してアバランチを選んだ。シュラップネルは現在、1時間あたり200万トランザクション(TPS555)を処理することができ、現時点では十分だが、時間とともにアバランチ上でスケールアップするのが容易になるとブランキン氏は語った。

ネオンは12月に有料ユーザー向けにゲームの早期アクセス版をローンチし、その後フリープレイのゲームに進化させる予定だ。

米国ユーザーに課された制限はシュラップネルの今後のローンチにとって障害となるが、ザ・サンドボックスの共同創設者は最近、メタバース(および一般的なゲーミング)は米国では勢いが衰えているが、アジア(特に香港、韓国、日本)では活況であるとコインテレグラフに語った

翻訳・編集 コインテレグラフジャパン