ブロックチェーン開発を手掛けるストラティスグループ(Stratis Group)は、Microsoft.NETアーキテクチャ上にスマートコントラクトを初めて公開した。ストラティスグループが2日に発表したプログラミング言語C#でのスマートコントラクトの展開が可能になる。

同社が公開した「Cirrus Sidechain Masternodes and Stratis Smart Contracts(シーラス・サイドチェーン・マスターノード・アンド・ストラティス・スマートコントラクト)」は、プログラミング言語C#でのスマートコントラクトの展開が可能になるよう構築されている。企業は、1つの汎用的なブロックチェーン上でスマートコントラクトを展開することが可能となるという。

Microsoft.NETフレームワーク内でシステム運用する企業や金融サービス会社や政府機関を対象としたもので、トークン、貸付プラットフォームから自己証明型身分証明(SSI:self-sovereign identity)など、幅広いユースケースを提供するとしている。

ストラティスのメインネットワークの膨張を回避し、高い水準のスケーラビリティを促進するべく構築されているとされ、「マスターノードは、プルーフ・オブ・オーソリティ(PoA)のアルゴリズムを使用して、シーラスサイドチェーン上で稼働するため、マスターノードが同ブロックチェーンを維持するのに必要な負荷と電力消費を軽減する一方で、信頼性を増してセキュリティが強化される」と説明している。

ストラティスのシニア開発者のグスタブ・ステイガー氏は、「シーラスサイドチェーンでは、ブロックの時間や大きさなど、用途に応じて機能を追加してサイドチェーンを展開することができるので、ストラティスのプラットフォームをスケールアップすることができる。これで開発者は、自身の事業に必要なDLTとスマートコントラクト機能を、より早く簡単に低価格でカスタマイズすることが可能になる」と述べた。


翻訳・編集 コインテレグラフ日本版