米資産運用大手のブラックロックのCEOは、仮想通貨に対する投資家の需要が大幅に減少していると主張している。

ブラックロックのラリー・フィンクCEOはCNBCに出演し、投資家からの仮想通貨関連の問い合わせが少なくなっていると指摘。仮想通貨需要が大幅に減少したことを示唆している。

フィンク氏によれば、特に長期投資家と年金投資家で仮想通貨への関心が低下しているようだと語っている。

「私は過去には仮想通貨やビットコインについて質問されたことがあるが、直近の2週間の出張では、それらについて1度も質問されなかった。年金や長期投資家にとって焦点になっていない。投資家の需要はほとんど見られない」

フィンク氏のコメントは、仮想通貨市場が軟調なタイミングで出てきた。ビットコインは過去30日間で16%以上の下落となっている。記事執筆時点でビットコインは3万2572ドルで取引されている。BTCが4月中旬に史上最高値6万4000ドルを記録して以来、価格はほぼ半分となっている。

Bitcoin price over the past year. Source: CoinGecko

ブラックロックのフィンクCEOは、過去にはビットコインについて肯定的なコメントも行っている。今年4月には「(仮想通貨は)素晴らしい資産クラスになるだろう」とフィンク氏は述べている。「私はそれが通貨の代わりになるとは思わない。私たちは仮想通貨が通貨の代わりになると考えるべきではないと思う」とも付け加えている。