世界最大の資産運用会社ブラックロックが手がける現物ビットコイン上場投資信託(ETF)の「IBIT」が、年間の手数料収入において同社の看板商品であるS&P500連動型ETF「IVV」を上回ったと報じられた。
ノバディウス・ウェルスマネジメントのネイト・ジェラシ氏は3日、ブルームバーグの取材に対し、「IBITがIVVを年間手数料収入で追い抜いたのは、ビットコインに対する投資家の需要の高まりと、コア株式市場への投資における手数料の縮小が進んでいることを反映している」と語った。
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「ウォール街はビットコインを注視」
運用資産約750億ドル、経費率0.25%のブラックロックの「iシェアーズ・ビットコインETF(IBIT)」は、年間で約1億8720万ドルの手数料収入を生み出している。これは、約6240億ドルを運用する「iシェアーズ・コアS&P 500 ETF(IVV)」の収入を約10万ドル上回る。
IVVは2000年に上場され、IBITの8倍以上の規模を誇るが、経費率はわずか0.03%とIBITの9分の1以下だ。
このニュースに対して、仮想通貨業界からも多くの反応が寄せられた。仮想通貨起業家のアンソニー・ポンプリアーノ氏はXで「ビットコインは今、ウォール街の注目を集めている」と投稿。ストライブ・ファンズの最高財務責任者ベン・ファム氏は「ビットコインはアクティブ運用とパッシブ運用のポートフォリオを終わらせる存在になる」と述べた。
また、仮想通貨トレーダーのケイド・オニール氏は「この結果は資本の行き先を物語っている。機関投資家はもはや好奇心からではなく、本気で取り組んでいる」と語った。
マッケイ・リサーチの創業者ジェームズ・マッケイ氏も「強気材料だ」と述べ、相場の材料になると評価した。
ファーサイドによれば、ブラックロックのIBITは2024年1月のローンチ以来、米国の現物ビットコインETFの中で最大となる524億ドルの資金流入を記録している。
IBITの3日の終値は62.41ドルで、同日の値上がり率は4.31%。この日、ビットコイン価格は2.82%上昇し、10万8660ドルとなった。
一方でIVVの終値は623.42ドル、同日の上昇率は0.44%だった。
なお、米国の現物ビットコインETFは、過去15営業日連続で資金流入が続いていたが、3日は初めて純流出に転じた。
本記事の見識や解釈は著者によるものであり、コインテレグラフの見解を反映するものとは限りません。この記事には投資助言や推奨事項は含まれていません。すべての投資や取引にはリスクが伴い、読者は自身でリサーチを行って決定してください。
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