仮想通貨資産マネジメントのビットワイズ、SEC(米証券取引委員会)に新たに手紙を書いてビットコインETFの立ち上げにコミットしていると伝えた。ビットワイズのビットコインETFは今年10月に拒否された。

ビットワイズによる手紙は、SECによるビットコインETF拒否命令に対する返答だ。SECの懸念の1つである価格操作について、ビットコインはビットコイン価格がオープンなマーケットで決められるために価格操作に対して「固有の耐性」を持っていると主張。「ビットコインに内在するファンジビリティ(代替可能性)とマーケットの分散性によって取引所間の効率的な裁定取引が成立しることで、個別のマーケットを操作しにくくさせている」と述べた。

一方、伝統的なマーケットは「価格を協力して決める行為に依存」しており、2012年の「ロンドン銀行間取引金利(LIBOR)」のスキャンダルなどが起きやすいと述べた。

さらにビットワイズは、米国の若者世代がネットフリックス株よりビットコインに投資をしていると指摘。多くの米国人が安全で効率的なマーケットを必要としていると主張した。

ビットワイズは今年1月にNYSEアーカを上場先としてビットコインETFを申請。今年10月にSECによって拒否された。

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