米国の複数の有力政治家がナッシュビルで開催されたビットコインカンファレンスでビットコインを支持する姿勢を示したが、ビットワイズの最高投資責任者マット・ホーガン氏は強気相場はこれからが本番だと考えている。
ホーガン氏は7月31日の投稿で、米国政治家が最近表明したいくつかの公約が、ビットコイン(BTC)で何ができるかを「再考」させるきっかけになったと語った。
これらの公約には、共和党候補のドナルド・トランプ氏が戦略的なビットコイン準備金を構築する計画、ワイオミング州のシンシア・ルミス上院議員が3.5兆ドルの国家債務危機を解消するためのビットコイン準備法案を発表したこと、独立系候補のロバート・F・ケネディ・ジュニア氏が少なくとも400万BTCに達するまで毎日500BTCを米財務省が購入するという公約などがある。
「これらのアイデアは1年前なら空想の産物だった。しかし、先週目撃したことを考えると、これらが実現する可能性が高い」とホーガン氏は語った。
「たった2年前、FTXは歴史的な詐欺で崩壊し、ビットコインは1万7000ドルで取引されていた。懐疑論者たちは仮想通貨の墓場で踊っていた。しかし、今や政治家たちは公然と“ビットコインのフォートノックス”を構築することについて話している」。
ホーガン氏はさらに、米証券取引委員会(SEC)がコインベースを未登録の証券取引所として訴えた12か月後に、連邦政府機関がコインベースと提携したことを強調し、自身の主張を裏付けるものだと語った。
ホーガン氏は、多くの政治家がビットコインを「本当に愛している」わけではなく、その人気の高まりに「屈服」しているだけかもしれないが、彼らがどの位置にいるかは重要ではないと指摘した。「政治家たちは仮想通貨を受け入れているのは、アメリカ人が仮想通貨を受け入れているからだ」。
ホーガン氏は価格予測を示さなかったが、マイクロストラテジーのビットコイン投資戦略の立役者であるマイケル・セイラー氏は、ビットコインが2045年までに1300万ドルに達すると予測している。
彼の「強気シナリオ」では、価格予測はさらに高く、4900万ドルに達する可能性があるとした。これは、仮想通貨資産運用会社のヴァンエックが2050年までに5200万ドルに達する可能性があると最近予測したものに近い。
強気の予測にもかかわらず、ビットコインは7月29日に7万ドルに近づいて以来、8%超下落しており、3月14日に記録した史上最高値の7万3737ドル(約X円)から13.4%下落している。