100倍レバレッジで有名な仮想通貨取引所ビットメックスのアーサー・ヘイズCEOは、過去24時間の取引高が過去最高を更新したと発表した。放物線を描くような上昇が止まらないビットコイン。グーグル検索数から見ると世間一般はビットコイン復活に気づいていないようだ。

ビットメックスの取引高が過去最高

ヘイズCEOによると、ビットメックスの過去24時間の取引高が100億3000万ドル(約1兆1000億円)に到達した。

ビットメックスは、ビットコインの100倍レバレッジが可能で投資家の間で人気の仮想通貨取引所だ。ヘイズ氏は、昨年末にコインテレグラフ日本版の取材に対して、2018年24時間の出来高が85億ドルと過去最高を記録したと述べていた

ちなみにヘイズCEOは先日、FRBによる金融緩和路線への変更などを理由にビットコインは年末までに1万ドルを回復すると予想している。

アルトコインとの乖離は続く

ビットコインの勢いは衰えていない一方、アルトコインには一服感が漂っている。執筆時点(5月12日午後8時)までの24時間でビットコイン(BTC)は6%以上上昇しているものの、イーサリアム(ETH)は1.6%、リップル(XRP)は0.2%のプラスにとどまっている(出典:CoinMarketCap)。

ビットコインとアルトコインの価格差が大きくなると予想する声は少なくない

実際、5月以降、ビットコインの時価総額は約330億ドル以上増加したものの、ビットコイン以外の全ての仮想通貨は同じ期間で73億ドルほどしか増加していない(出典:CoinMarketCap)。

世間はまだ気づいていない?

今回のビットコイン急騰は週末から始まった。このため、世間一般で認知度はまだ高くないかもしれない。

実際、グーグルでの「ビットコイン」検索数には変化が見られない。

(出典:グーグル「日本のビットコインの検索興味(過去1日)」)

5月12日午後8時では、「ビットコイン」への関心を表す数値は15(100がピーク時)にとどまっている。

4月2日にビットコインが高騰した際には、グーグルで「ビットコイン」の検索数が3倍近くに増加した