仮想通貨デリバティブ取引所ビットメックスの親会社である100xグループは12月1日、アレクサンダー・ヘプトナー氏を新しいCEOとして任命したことを発表した。
100xとビットメックスの両方でCEOを務めていたアーサー・ヘイズ氏は10月はじめ、米商品先物取引委員会(CFTC)や司法省から刑事告発されたことを受け、CEOを退任。その後、最高執行責任者だったヴィヴィアン・クー氏が暫定CEOを務めていた。
ヘプトナー氏は2021年1月から100xグループのCEOに就任する。ヘプトナー氏は、これまでドイツのベールゼ・シュトゥットガルトGmbHで、仮想通貨取引所事業に携わっていた。
ヘプトナー氏は、今回のCEO就任について、次のように述べている。
「私は100xグループに参加できることを誇りに思っている。なぜなら、創設者と従業員はグローバルな野心と大胆さを持ち、生活を向上させる仮想通貨テクノロジーのエコシステムを作成してきたからだ。この業界の将来は、機関投資家と個人投資家の両方にとって革新的であり、流動性があり、公正な規制された取引環境を提供する人々に属することになるだろう」
10月1日、ビットメックス創業者であるアーサー・ヘイズ氏や、ベン・デロ氏、サミュエル・リード氏、グレゴリー・ドワイヤー氏の4人が、マネーロンダリング規制に違反したとして刑事告発された。これらの被告人は全員、10月8日に100xから退任している。
サミュエル・リード氏は10月1日に逮捕され、その翌週に500万ドルの保釈金を支払って、保釈された。残りの3人については、いまだ逮捕されていない。アーサー・ヘイズ氏は香港に残っていると予想されている。香港と米国との犯罪者引渡条約は今年8月から停止されている状況だ。
翻訳・編集 コインテレグラフジャパン