中国の仮想通貨マイニング装置大手ビットメインは1年以上にわたって企業の支配権を巡って、共同創設者のジハン・ウー氏とミクリ―・ザン氏の間で内紛が続いていたが、両者がついに和解に達したようだ。

中国の仮想通貨専門家であるコリン・ウー氏によると、複数の現地メディアがこの和解を報じており、両者はザン氏がビットメインの運営を管理することとなり、ジハン・ウー氏に対して6億ドルの補償を行うことで合意した。

和解の一環として、ウー氏は会社を去ることになるが、マイニングプールのBTC.comや海外のマイニングセンターを得ることになる。ザン氏の側には、マイニングプールのAntpoolと中国を拠点とするマイニングファームが残ることがになる。

現地の報道によれば、ザン氏は一時的に自分の株を抵当に入れ、ウー氏が保有する株式を買いとるために必要な6億ドルを調達する。

今回の和解は、長年の内紛の解決になると思われるが、ビットメインの資産は分割され、2人の共同創設者の手にわたることになる。また合意の一環として、ザン氏は2022年末までに米国での新規株式公開(IPO)を完了させるとも報じられている。

ビットメインの最初のIPOの試み(香港市場での)は2019年3月に失敗することになるが、これが2人の共同創業者の対立を引き起こした可能性がある。この2人の対立により、ウー氏が2019年10月にザン氏をビットメインから追放した。

その1ヶ月後にはザン氏はこの措置に抗議に、法的に対抗すると宣伝した。また2020年5月には2つのグループの対立が暴力沙汰に発展し、逮捕者を出す事態にもなっていた

翻訳・編集 コインテレグラフジャパン